お酒の飲み過ぎで太った、という声が多く聞かれるいっぽうで、「アルコールはエンプティカロリーだから太らない」という、アルコール=「エンプティカロリー」の説も。どちらが正しいのでしょうか。

 

なぜアルコールは「エンプティカロリー」と呼ばれるのか

アルコールが「エンプティカロリー」とされる理由は下記の2つ。

  • 摂取しても、すぐに熱として放出されること
  • ビタミンやタンパク質など、体に必要な成分を含まないこと

ということから、「中身のない(=エンプティ)カロリー」と呼ばれています。

アルコール自体、1gあたり7.1kcalのエネルギーを持ちますが、アルコール摂取時の体内での利用率は約70%(約5kcal)と言われており、その代謝過程で他の栄養素を産生することはなく、同一カロリーの糖質、脂質と比較してアルコールのみでの体重増加は無いと言えます。
エンプティカロリー派の学説によると、お酒を飲んで太る原因は、ついつい手が出る”おつまみ”にある、とされています。

 

コントロールなしでは太る!むしろ飲酒は食欲を増進する?


出典:https://newscast.jp/news/536179

ここまでの説明では、アルコール摂取では太らない、と認識されてもおかしくありません。しかし、やはりお酒好きの実感としてはお酒を飲み過ぎたら太る、という認識はあるもの。この真偽について、ダイエット専門院・渋谷DSクリニックの院長、林博之がお教えします。

 

注意!他の摂取カロリーの代謝が後回しになる

「エンプティカロリー」=カロリーがゼロになる、という訳ではありません。アルコール自体は先述のようにすぐに代謝されますが、他の摂取カロリーの代謝は後回しになっているというだけ。お酒にもある程度のカロリーがありますので、お酒を含み、全体の摂取カロリーが多ければ、その分太るということは間違いありません。飲み会でのお酒・おつまみの摂取カロリーの合計はどうしても普段の食事より多くなりがちです。食事量・飲酒量のコントロールなしに飲み会が続けば、体重の増加は避けられないでしょう。

 

シメにラーメンなど、炭水化物が欲しくなってしまう理由

アルコールを摂取すると、胃液の分泌量が増え食欲が増えます。さらに、早く代謝されるということは、つまり肝臓がアルコールの分解に追われることにもなるので、脳がいつまでも低血糖だと勘違いし、食欲が増進するのです。特にビールには、これに加えてさらに食欲増進の作用があります。お酒を飲むとつい食べ過ぎてしまう、シメにラーメンなどの炭水化物を欲してしまうのも、これが理由の一つです。

 

アルコールには摂取の適量がある

厚生労働省が示す“1日の節度ある飲酒の適量”は純アルコール20g程度ですので、日本酒なら1合弱、ビールなら中瓶1本程度です。大量飲酒となれば、カロリー過多で太る、ということに加えて耐糖能異常の悪化・高血圧・中性脂肪の上昇をきたし、メタボリックシンドロームの増悪要因となります。

 

酒は飲んでも飲まれるな!バランスコントロールをしっかりと

アルコールを「百薬の長」とするには、大量飲酒をしないように気をつけるということです。“酒は飲んでも飲まれるな”これに尽きます。
いつもよりカロリー摂取量が多かったなと感じた分意識的に運動したり、お酒の量を減らしたり、前後の食事の摂取カロリーを少なくしたり…と、消費カロリーと摂取カロリーのバランスに注意が必要です。
お酒=エンプティカロリーと考えず、やはり「飲み過ぎには注意」と肝に銘じておきましょう。

3 Replies to “アルコールは太らない説の真偽 なぜシメにラーメンが食べたくなるのか?”

  1. ってことはほぼほぼ食べ物には手を付けずに飲んでばかりの人は太らないのかな。確かに知り合いにいたけど太ってはなかった。ちょっと浮腫んではいたけど(笑)

  2. さすがにシメにラーメンはやらなくなったけど、飲酒すると食欲が出るのはあるある。でもビールとかなら炭酸でお腹パンパンになって逆に食べれなくなるよ!

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