出産後にホルモンバランスの乱れから髪が抜けることは知られていますが、最近は20~30代でも薄毛に悩んでいる女性が大勢います。女性の薄毛のタイプとその原因、毎日の生活の中でできるケアついて紹介します。
出典:https://women.benesse.ne.jp/healthcare/pc/static/calendar/calendar24_01.html

 

女性の薄毛には6つのタイプがある


40代中盤くらいの女性が、「最近、頭皮が見えるようになってきちゃった・・・」と洗面台の鏡と手鏡で頭皮を見ながら、悩んでいる様子。
女性の薄毛は、男性型脱毛症のように特定の部位から髪の毛が後退するのではなく、頭髪全体が均等に脱毛していくという特徴があります。

 

びまん性脱毛症

女性の薄毛で最も多くみられるのは『びまん性脱毛症』で、髪の分け目が透けて見え、頭髪全体が薄くなり、脱毛部分がはっきりしないことが特徴です。原因は、加齢、ストレス、極端なダイエット、間違ったヘアケアなどさまざまです。

 

分娩後脱毛症

そして出産後に多くの女性を悩ませるのが『分娩後脱毛症』です。妊娠後期には女性ホルモンが増加し続け、髪は成長期を維持しているので抜け毛が減少します。しかし出産後、ホルモンバランスの変動により、成長期を維持していた髪が一斉に休止期に入ってしまうため、抜け毛の量が一気に増えます。産後1年から1年半ほどで元の状態に戻る場合が多いため、心配しすぎないようにしましょう。

 

牽引性脱毛症(別名 ポニーテール脱毛)

長期間、髪をきつく縛ることで『牽引性脱毛症』になることがあります。頭皮の決まった部分に負担がかかり、その部分だけが薄毛に。分け目やきつくひっぱる部分に起こり、別名「ポニーテール脱毛」とも呼ばれます。

 

脂漏性脱毛症

皮脂の過剰分泌により、頭皮に炎症が生じて起こるのが『脂漏性脱毛症』です。脂質の少ない食生活に変えたり、頭皮を清潔に保つことが大切です。抜け毛が怖いからとシャンプーを控えると、さらに抜け毛が進みます。

 

ひこう性脱毛症

フケが毛穴を防ぐことで頭皮に炎症が起き、髪が成長できなくなって起こるのが『ひこう性脱毛症』です。シャンプーをしすぎて皮脂を取りすぎることが原因です。

 

円形脱毛症

『円形脱毛症』は、自分の毛根を敵と勘違いし、リンパ球が毛根を攻撃する自己免疫疾患の一種です。ストレスとの関係があると言われますが、科学的な根拠はいまのところありません。

 

 

女性の薄毛の原因は?


薄毛の原因を特定するのは難しく、さまざまな要因が絡み合って起こっている場合がほとんどです。代表的な原因は以下の6つです。

 

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンは髪質を保つために大切なものですが、更年期になると女性ホルモン(エストロゲン)が一気に減少し、ホルモンのバランスが乱れます。髪の毛が細くなるのも、女性ホルモンが減少するためです。

 

 加齢

年を取ると毛周期(ヘアサイクル)も変化します。成長期が短くなり、髪のハリやコシなど髪質も悪くなっていきます。

 

頭皮のトラブル

合わないヘアケア用品を使い続けたり、間違ったヘアケア方法でケアを続けると頭皮のトラブルを招きます。

 

ストレス

仕事や人間関係などによるストレスは頭皮の血流に悪影響を与え、ホルモンバランスの乱れも生じさせます。

 

過度なダイエット

極端な食事制限をすると髪の毛根部に必要な栄養素や酸素が行き渡らず、脱毛が生じてしまいます。ミネラル不足にも注意が必要です。

 

生活習慣の乱れ

睡眠不足や偏った食生活、運動不足、喫煙などの生活習慣は、血行不良を招き、髪質や頭皮環境の悪化につながります。結果として抜け毛を招くことに。

 

 

薄毛や抜け毛を防ぐための毎日のケアは?

血行をよくして、頭皮環境を整える!

髪は細胞からできています。必要な栄養素や酸素がたっぷりと行き渡るようにしなければ、細胞分裂が滞り、髪は丈夫に育ってくれません。その細胞に栄養素や酸素を運んでくれるのが血液ですから、血行をよくすることが頭皮環境を整えるための第一歩なのです。
また頭皮が汚れていたり、毛穴に余分な皮脂が詰まっていたりすることも頭皮への負担になります。保湿が十分でなく乾燥している場合も要注意です。頭皮を清潔に保ち、十分な潤いを保つことが頭皮環境を整えるためには必要不可欠です。

 

頭皮の状態にあわせ、シャンプーを選ぶ

さまざまな特性をうたうシャンプーが発売されていますが、シャンプー選びのポイントは頭皮にあったものを選ぶこと。見極め方としては、シャンプー後(夜に洗った場合は、翌日の夕方)に頭皮がオイリーにも乾燥にも傾かない状態を保っているかどうかで判断します。このほか、かゆみが出た、フケが多くなったという変化があれば頭皮に負担をかけているサインですので、使用を中止してください。

 

必ず毎日シャンプーし、頭皮を清潔に!

シャンプーは“髪を洗う”のではなく、“頭皮を洗う”もの。頭皮は新陳代謝が活発なので毎日シャンプーし、皮脂や頭皮の汚れを落とすことが大切です。襟足から徐々に上に向かって、後頭部→側頭部→前頭部→生え際という順に、頭皮をマッサージするように洗っていきます。
薄毛や抜け毛に悩む女性に多いのが、シャンプーのしすぎです。洗髪は1日に1回程度にとどめましょう。

 

トリートメントやリンスは、よく洗い流す!

俗説で“トリートメントは少し潤いを残すようにすすぐ”とよく言われますが、これは明らかに間違いです。トリートメントやリンスは、頭皮に残らないようにしっかり洗い流すことが大切です。シャワーを頭皮に当て、手のひらにためたお湯に頭皮を浸す“ためすすぎ”で、すすぎ残しを防ぎましょう。また髪の毛についたトリートメントは、髪の毛の流れに逆らうようにシャワーを下から当て、しっかり洗い流します。

 

濡れた髪は放置せず、すぐに乾かす!

髪を洗った後はずっと湿ったまま、濡れっぱなしというのは、頭皮の環境を悪化させる原因になります。誰もが頭皮には常在菌を持っていますが、濡れたままだと常在菌の数を増やしてしまい、細菌の活動を高めることになってしまいます。
洗髪後はタオルドライをした後、ドライヤーを使って頭皮までしっかり乾かします。しかし60度以上の温風を当てると、髪のタンパク質が分解しやすくなり、傷めることになりますので気をつけてください。

 

3 Replies to “女性の薄毛は6つのタイプに分けられる!また、その原因とは?”

  1. 濡れた髪をすぐに乾かすってのが案外めんどい・・・と思う私は女子力低いのかもな。

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